■関心のあるテーマ■
(1)世界秩序論
主権国家システムおよび国民国家システムとして作られてきた近代の世界秩序が、グローバル化の中でどのように変化していくのか、関心を持っています。
主権国家や国民国家の変容をめぐる議論、グローバル化論、グローバル・ガバナンス論、「帝国」論、国境を超える政体(polity)論、その事例としてEU研究に関心があります。より大きくは現代社会の変動について関心があります。
Keywords 主権国家、国民国家、グローバル化、「帝国」
リージョナリズム、人道的介入、国際政治思想、境界線をめぐる政治学
(2)ナショナリズム研究
国民国家を形成し、今日でも力を持つナショナリズムについて関心をもっています。
異なる文化や宗教、言語、歴史を持つとされる人々がいかに共存していけるか、多文化主義論やポストコロニアル研究、また既存の国境を超える汎ナショナリズムや地域主義、宗教復興(原理)主義にも関心があります。
Keywords 民族、宗教、ナショナリズムの思想、多文化主義
承認をめぐる政治、移民、ポストコロニアリズム
(3)社会的排除論
新自由主義の進展の下で福祉国家レジームが揺らぎ、人々が経済的次元のみならず、社会からも排除される社会的排除や社会的分断に関心をもっています。
Keywords 福祉国家、社会的排除、サバルタン、新自由主義
格差社会、グローバル経済
(4)フェミニズム研究
公/私を分かつ境界線がいかに変化しつつあるのか、新たな親密圏の在り方、近代家族の変容、ケアをめぐる政治などに関心があります。
Keywords フェミニズム、ジェンダー、セクシュアリティ、
ケア、親密圏、家族、自立/依存
(5)デモクラシー論
紛争や排除を解決する技法としての、民主主義に関心を持っています。とりわけ、制度レベルではなく、社会運動をはじめ、社会における民主主義の思想と実践に関心があります。
Keywords ラディカルデモクラシー(熟議民主主義、闘技民主主義)、直接民主主義、
国境を超える民主主義、市民社会、NPO/NGO
ポピュリズム、政治体制論、時間と民主主義
(6)1960年代研究
現在の政治や社会の形を産み出した起源として、1968年を中心に「長い60年代」における諸運動や思想の変化に関心があります。
Keywords 公民権運動、「1968」、スチューデントパワー、第二派フェミニズム
ベトナム反戦運動、先住民運動、人種差別反対運動、プラハの春、第三世界主義
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